「自分は外見が醜いのではないか、という思いが強く、何事にお積極的になれません。どうしたら考え方を変えられますか」20歳・女性からの相談です。
ご相談者は幼い頃にメガネをかけていることをバカにされ、それ以来、外見へのコンプレックスが強くなったそうです。そのせいで学校やアルバイト先でも積極的に人に話しかけることができない、と言います。
若い女性の多くが外見にコンプレックスを抱いており、それは客観的な美醜とはほとんど関係ないことが多いものです。特に最近では、雑誌やテレビで目にする芸能人と自分を比べ「自分は醜いのでは」と感じる人もいます。
実はこうした芸能人は「どうすれば自分が良く見えるのか」を常に意識し、工夫を重ねている人たちです。ご相談者の場合もお化粧やファッション、髪型などを工夫するだけでも外見は見違えるように変わるはずです。意識的に努力を重ねると、少しずつ自信がついてくると思います。
ただ、鼻下や口もとに異常を感じたり、目と目の間が広いのではないか、と極度に感じ、人前に出ることができないなど生活に支障をきたしている場合は、不安障害や妄想性障害などの心の病気が原因の可能性があります。薬の服用やカウンセリングを通じて症状を改善できることが多いので、気になる場合は、専門医にご相談下さい。
ハートクリニック院長 浅井逸郎
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