横浜院長のひとりごと

横浜院長のひとりごと No.083 全力投球

昨日は吹雪の中、そり遊びにつきあわされ、今日は朝から雪かきで瀕死の横浜院長・柏です。キョウリュウジャー、2回連続でオープニングなし、最終回モード全開でしたがいい感じで終わりましたね。しかし次はトッキュウジャー、むむむ・・・ってキョウリュウジャーの時も同じ事書いたかな?
さて、診察室で皆さんとお話ししていると、ふと印象に残る言葉が耳に入ることがあります。今週はこれでした(若干脚色してあります。以下の説明も、その方に対するものではなく、より一般化してあります)。
「ふと周りを見たら、私はみんなの倍くらい仕事をしていた。」
これまで周りを見る余裕もなかったんですよね。それだけ一生懸命、仕事に打ち込んでいました。真面目で手を抜けない性格、上司や周囲から信頼もされ、とても有能な社員です。できる人、という評価がつくと、まわりはそのレベルを期待する、いや、実際はそうでなくとも本人はそうしたまわりの期待感を感じてしまうものです。そして、どこの会社も余裕がなく、自ずと仕事は出来る人のところに回ってきます。真面目な性格もあり、頼まれた仕事は断れません。仕事は断れない人のところにどんどん回り、気がつくと「みんなの倍くらい仕事をしていた」状況が生まれてしまいます。
どんなに優秀な人でも、気力と体力には限界があります。限界が近づいてくると心身に変調が現れます。これは、身体がSOSを出しているんですね。ここでペースダウンすることが大切ですが、それが出来ないと病気に進行する危険があります。気分に現れるとうつやパニック発作、身体に表れるとだるさ、痛みなど様々な形で症状は現れてきます。
ヤンキーズ入りが決まったマー君。24勝0敗は神がかり的ですが、彼の秘密はどこにあるのでしょうか。いくらマー君でも、1回から9回まで全力投球していたら、途中で息切れして打たれてしまいます。彼の真骨頂は、ピンチになった時に現れます。今シーズン、よく「ギヤを入れかえる」という表現が使われていましたが、まさにこれが彼の秘密でしょう。普段は余力を残しておき、いざという時に全力投球する。こうした力の入れ加減、力の抜き差しの巧みさが彼の素晴らしさなのです。かつての名投手もみなそうですね。江川のように素晴らしい力を持ちながら、抜き差し加減がいまいちで「手抜き病」「一発病」と言われていた方もありましたが。
常に余力を残しておくこと。7割方の力加減で動くこと。ブレーキでいう「あそび」を大切にすること。もちろん全力で動かないといけない時はありますが、いったん軌道に乗ったらそこからは「力の抜き差し」を意識することが大切です。会社に、社会に余裕がなくなるとこうしたことがしにくくなるのがつらいところですが、それでも大切なことだと思っています。

コメント

  1. 隊長 より:

    自分が蒔いた種とはいえ、見知らぬ土地と仲間に迎合されず、孤独だった日々、どのようにしていけばいいかがわかりませんでした。
    上司のやり方になじめず、アシスタントに無視され続け、自分がなくなっていくのがハッキリわかる状態でした。
    早く仕事を覚えたい一心でしたが、何もわからないまま半年。
    ついにココロがダウン。
    全てに力を入れなくていいんだ。 そう気づいた時かもしれません。

  2. むぎママ より:

    一昨年、長女が生まれた頃は慣れない育児に主人や家の事を含め色々なことを自分だけで抱え込んであっぷあっぷしていたなぁと読んで思い出しています。
    今となっては長い人生なんだから力の抜きどころをちゃんと作って、もっとのんびり構えていてもなんとでもなった部分もあったよなと思いつつ、そう気づいて意識してできるようになってきたのもしんどい時期があったからこそだし仕方ないかとも思った次第です。
    ちなみに7日に無事二人目の子が生まれたのですが、今回は何故か自然と意識しなくても上手にペースを加減できていまして、現時点では楽しく育児できています。
    大変な時だからこそ余力を残して自分を見失わず過ごすこと、凄く大事だなと改めて感じる今日このごろです。

  3. 横浜院長 より:

    むぎママさん
    無事産まれましたね。おめでとうございます。2月生まれは賢い子になりますよ(^_^)
    隊長さんもお二人ともですが、そう、一度しんどくなることでわかること、それが大切です。
     第12回愛のあるメール大賞グランプリ
     「心配するな みんなはじめての人生やってるんだ」
    最初からうまくいかないのは当たり前のことですよ。