こころの健康アラカルト

娘がSNSに夢中になっている

「中学2年生の娘にスマートフォンを持たせたところ、1日中いじっていて心配です。」42歳・女性からの相談です。
ご相談者のお嬢さんは、LINEやフェイスブックといったソーシャルサービス(SNS)をチェックするため、食事中でもスマートフォンから目を離さないそうです。いさめても「すぐに返信しないと友達に嫌われるから」と言って聞かないため、対処に困っていると言います。
挨拶されたり話しかけられたらすぐに返事をするのは、普段の人間関係では当たり前のことです。しかし同じ感覚をネットにも持ち込んで「すぐに返信をしないと嫌われてしまう」「返事が来ないのはバカにしているからではないか」などと思い込み、トラブルになるケースが見られます。
SNSは多くの人と簡単につながることができる便利なルールである反面、コミュニケーションの量が膨大になることもあります。対処するために眠れなくなったり、集中力が低下して日常生活に支障をきたす可能性があります。
まずは親御さんが「返信は自分の都合の良い時で大丈夫」などネット上のコミュニケーションの特性について説明してあげて下さい。場合によっては、自動で返信するサービスなどを利用しても良いでしょう。
それでも依存状態が続くようなら、心療内科など専門家にご相談下さい。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

コメント