こころの健康アラカルト

朝起きられない、昼間も眠い「過眠症」

「朝起きられない」「昼間も眠い」。過眠症についてお話ししましょう。
どの程度なら過眠症といえるのでしょうか。 睡眠時間は人により異なるので、何時間以上で過眠症であるというわけではありません。普段の睡眠時間より2~3時間以上多くなった場合は注意が必要です。実際はもっと長くなる人が多いように思います。
原因は?
過労や睡眠不足などで、休日寝だめをすることがあっても、翌日には回復して日常生活が送れるなら心配する必要はありません。また過眠症だけが単独の症状ででることは少なく、背景にさまざまな病気が隠れている可能性があります。睡眠時無呼吸症候群の場合は眠りが浅くなったり、途中で目が覚めるため睡眠の質が悪くなり、過眠症の症状が出ることがあります。大きないびきをかいていたり、睡眠時に呼吸が止まっている時間があるなら、医療機関で検査を受けた方がいいでしょう。
そのほかの原因といえば、非定型うつ病、統合失調症、適応障害など心の病でも過眠が多くみられます。これは気力の減退や刺激から身を守るためにエネルギーの不足を補うため過眠になっている場合もあるようです。心配な場合は相談を。
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ハートクリニック院長 浅井逸郎

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