「中学1年生の娘にスマートフォンを買い与えたところ、1日中いじっています。成績も下がってきていて心配です。」43歳・男性からの相談です。
パソコン並みの機能を持つスマートフォンの普及で、ゲームやSNSに依存する人が増えています。ご相談者のお嬢さんもゲームに夢中になっており「最近は睡眠時間が短くなり、情緒も不安定になっているように感じる」と言います。
ネットゲームには目に見える成果があり、刺激や達成感もあります。しかし続けているとだんだん「慣れ」が生じていきます。すると以前と同じような満足度を得るためには、より難しいミッションのクリアが必要になり、ゲームに費やす時間や頻度が多くなっていきます。これがひどくなり日常生活にも影響が出るようになると依存状態です。
まずはゲームに費やす時間を少しずつ短くする努力が必要です。その際、頭ごなしに叱ってやらせないのではなく「食事中や寝る前の1時間、朝起きてすぐはやらない」などのルールを作りましょう。空いた時間はテレビを見たり、漫画を読んだりしても構いません。生活のなかにゲーム以外の活動を取り入れるようにすると、だんだんTPOに応じた遊び方ができるようになっていきます。
こうした取り組みをしてもゲームをすることに制限がかからないようならば、専門家にご相談下さい。
ハートクリニック院長 浅井逸郎
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