「大学4年生の息子の就職がなかなか決まりません。親としてどのように励まし、接していったら良いでしょうか。」50歳・女性からの相談です。
ご相談者の息子さんは都内の大学の文系学部に通う4年生。「サークルやクラスの友人のほとんどが就職を決めたこともあり、最近ふさぎこむことが多くなった」とおっしゃいます。 経済状況の改善により多少は上向いているとは言え、大学生の就職環境はまだまだ厳しい状況にあります。お母様は、「友人のほとんどが就職が決まった」と言いますが、本当でしょうか?
もしかしたらお母さん自身が友人と比べてあせりを感じ、それが息子さんにとってプレッシャーになっている可能性もあります。
働くことは今後の人生を決めていくことです。基本的には息子さんが自らの価値観に基づいて、決めていくことを応援することが大切です。周囲の人々は執拗に状況を聞いたり、責めたりするのではなく普段通りに接して下さい。そして金銭的な援助やアドバイスを求められたら、手を差し伸べましょう。
ただ、ふさぎこんだり、落ち込んだりするほかに「食欲がない」「睡眠と起床のリズムが崩れている」といった症状、頭痛や肩こりといった身体的不調が長く続いている場合は心配です。心の病が出ている場合もありますので、専門家にご相談下さい。
ハートクリニック院長 浅井逸郎
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