こころの健康アラカルト

何事にもネガティブ

「何事にもネガティブな私ですが、ポジティブな人の言動や行動に触れると、拒否反応を示してしまいます。受け入れることができません。もちろん、少しでも明るくなりたいと思っているのですが、難しいです。」20代前半の女性からの相談です。
性格によるものと、何らかの因子が影響しているケースが考えられます。 性格によるものでは、子どもの頃から日常生活において対人関係で問題を起こしている場合、抑うつパーソナリティ障害の可能性があります。
その他にも、何事にも猜疑心を持ってネガティブになっている場合は委縮性パーソナリティ障害も否定できません。この場合、疑い深い・人を受け入れない・すべてを嫌うなどの傾向が見られます。
一方、子どもの頃はネガティブでなかったにも関わらず、小学校高学年や中学生くらいから変わるというケースもあります。うつ病や双極性障害など心の病気の可能性があり、本人は変化後の状態が自分の性格だと決め込んで病気に気が付かないことも多いのです。
目まい・肩こり・下痢と便秘・不眠・倦怠感・意欲低下・昼夜逆転などの身体的な症状や気分の変動がある場合は、赤信号です。専門医に相談することをお勧めします。身近な人で、同様の症状が見られる場合も、相談することをお勧めします。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

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