「上司(40代)が新事業を任され、仕事で会社からとても強いプレッシャーを受けていて心配。上司は負けず嫌いなので表面上明るく元気にしていますが、やはり精神的に参っているようです。」こんな相談がありました。
本人の資質というよりも、その仕事のビジネスモデルがうまくニーズをとらえているかどうかの問題だと思います。そのことを部下が理解し、悩んでいる上司に説明すれば、上司の精神的な負担も軽減するのではないでしょうか。 そもそも、新しいビジネスは、10の内、成功するのは1つ程度です。会社にとって新事業は投資であり、当然、投資はうまく行くものばかりではありません。一般的に2、3年利益が出ず、4年後も赤字であれば撤退すべきでしょう。
もし部下が、その事業の改善点を提案で来るのであれば、積極的に行うべきです。その提案が上司にとって心の支えになるでしょう。
上司にプレッシャーをかけている人が、撤退するタイミングなどを心得ているかどうかも大きなポイント。しかし、大企業などであれば社内の力関係など政治的なものが影響していことも考えられます。
40代から50代前半は色々と仕事を任される年代。仕事で悩み、燃え尽きてうつ病や不安障害になる前に事業の性質を理解し、あまりヤキモキしないような心がけが大切です。
ハートクリニック院長 浅井逸郎
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