こころの健康アラカルト

女性がうつ病になりやすいのはなぜ?

近年、増加傾向にあるうつ病ですが、女性は特に注意が必要だといわれています。
女性の方がうつ病にかかりやすい原因は?
女性は男性に比べ、約1.5倍うつ病にかかる人が多いといわれています。その原因については、現在のところはっきりとした理由は分かっていません。女性はがまん強い人が多く、自分の性格的な問題と捉え込んでしまいがちなため、うつ病治療が長期化する傾向があります。
特に注意が必要な年齢はあるのでしょうか。
40歳を過ぎたころから、卵巣の機能が低下し、それに伴って女性ホルモンの分泌が減少した結果、いわゆる更年期障害が起こる場合があります。不眠やうつ症状も、その代表的な症状ですが、悪化していくと、うつ病を発症してしまうケースもあるので、この時期は特に注意が必要です。更年期障害とうつ病は、区別が難しいのですが、見分け方の目安として、更年期障害はホットフラッシュ(ほてりや顔ののぼせ)が特徴的で、うつ病ではほとんど見られないことなどが挙げられます。婦人科で、長期間治療しても症状が改善されない場合は、うつ病の可能性もあるので、一度心療内科を受診することをおすすめします

ハートクリニック院長 浅井逸郎

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