これまで、うつ病は大人の病と考えられてきましたが、最近では、小中学生の子どもにも少なくないことがわかってきました。
夏休みなどの長期連休明けに、学校に行きたがらなくなり、不登校や引きこもりになってしまうケースも多く、その裏には、うつ病が隠れている場合があるので、注意する必要があります。
子どものうつ病は、大人と同様に、朝に症状が現れやすく、学校へ行く前に、”体がだるい” “お腹が痛い” “頭が痛い”など原因不明の体の不調を訴えることが特徴です。ほかにも、友達と遊ばなくなったり、夜更かしするようになる、などの変化が見られることがあります。
どんなことに注意が必要かといえば、親御さんは、これらの症状を”なまけぐせ”ととらえて無理やり学校へ行かせようとしがちです。いつもと様子が違うなと感じたら、まずは、お子さんとよく話しをし、お子さんの味方であるということを、しっかり伝えてあげてください。日ごろから、親子間のコミュニケーションをとることが大切です。もし、このような訴えが長期間にわたって続く場合には、一度専門医に相談してください。
ハートクリニック院長 浅井逸郎
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