こころの健康アラカルト

不安定な生活リズムが負担に・・・

職業とうつ病のかかわりについてお話ししましょう。
IT系の技術者はうつ病を発症しやすいと言われます。一概には言えませんが、そう言われる背景にはIT企業などのエンジニアに見られがちな不安定な生活リズムが関係している場合も考えられます。睡眠時間が少ない、休日出勤が多いなど休息が少ないことが心や脳への負担になり、うつ病につながるケースもあります。
発症のきっかけは、一日の大半をモニターや機械に向かう仕事柄、もともと対人関係やコミュニケーションが苦手な人が多いのかもしれません。新人時代はコンピューターを相手にしているだけで良かったのに、昇進によってマネジメントなど対人関係が必要な立場になり、うつ病を発症してしまう、”昇進うつ”を患う人もいます。また、発達障害(コミュニケーション障害)があるが、自覚のない人は、心の病へのリスクが高くなります。
対策方法は、IT業だけでなく一般的に言えることですが、何でも自分で抱え込まないようにし、「●時以降は仕事をしない」などのルールを決め、休息する時間を確保することもリスクの軽減に。気になる症状は早めに専門医へ相談してください。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

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