「妻(30代前半)が家事に対し、ストイックすぎて心配です。疲れていてもやろうとします。うまくできないとイライラし、夫婦喧嘩の原因にもなります。」こんな相談が。
このような状況は、ごく一般的に見られるのではないでしょうか。
例えば家の中のちょっとした汚れや、家具の配置のズレなど、ささいなことが気になる場合などは、強迫性障害の可能性も否定はできません。 マスコミなどであまり取り上げられていませんが、「ワーカホリック」つまり仕事中毒の主婦は意外と多いと考えられます。家事に熱中し、動き続けていないとイライラしてしまうような症状があります。
主婦業の労働時間は、10時間はざらです。朝と夕の間に昼寝をしたりテレビで息抜きできれば良いのですが、朝食の準備にはじまり昼間の掃除などを経て、夕食の準備など、一日中働きっぱなし。そして土日の休みはないのですから、頑張りすぎてしまうと、過労のため心の病気になってしまう人も多いのです。自分が病気になっている自覚があまりないのが特徴です。
そのため、近い存在の人、例えば夫が専門医に相談するのも一つの方法だと思います。このようなケースは、性格的な問題が大きいので、カウンセリングでの対応が考えられます。 また、そううつ病のそう状態の可能性もあります。
ハートクリニック院長 浅井逸郎
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