「普段の生活が地に足が着かない感じで、頑張ろうと思っても仕事に身が入らない」24歳女性からの相談がありました。
背景にどのような問題があるのか、または、特に問題がないのか、によって異なる原因と対策が考えられます。
例えば借金や恋愛など、日常的に何かに心が奪われて物事が手に付かないというようなケースは、多々あります。このような状況でも、ある程度気持ちの切り替えができれば正常内の不安と言えるでしょう。
しかし、物事に対する不安が強く、集中力が続かない状態で目まいなどを伴うようであれば要注意、適応障害の可能性があります。 普段の生活には特に問題がない場合には、背景にうつ病や不安障害、双極性障害などがある場合も考えられます。これらの心の病気を患っているかどうかは、身体的な症状や精神症状の有無がポイントとなります。
疲れがひどい・テレビを見ていても面白くない・ご飯も美味しく感じない。このような症状があれば、うつ病の可能性があります。
目まい・不眠・下痢・便秘・肩こり・イライラなどがあれば不安障害も疑われます。また、睡眠時間は短いが元気、その状況で集中力が続かないようであれば双極性障害の可能性も。
気持ちの切り替えができず、いずれかの身体的症状を伴うようであれば、専門医への相談をお勧めします。
ハートクリニック院長 浅井逸郎
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