「母が認知症です。将来、私もそうなるのではないかと心配でなりません。」こんな質問が。
その心配の程度によって対応が分かれます。 自身も認知症になるのではないかと考えて、例えば普段から青魚や野菜を多く摂取し食生活を見直すなど、何らかの対応で安心するのであれば、心の病気の可能性は低いと考えられます。この程度のちょっとした心配であれば問題はないと思います。
一般的に考えて、母親が認知症を患っているからといって、自分も発症すると直結して考えないものです。しかし、過度に心配しているのであれば、少し注意が必要かもしれません。
日頃から常に心配ごとがあり、目まいや不眠、寝汗、食欲不振など自律神経の障害が見られるようであれば、全般性不安障害の可能性があります。 一方で、心配の対象が確定されており、その心配の度合いが強く、恐怖と言えるような状態にまでなっていれば、これも注意が必要でしょう。
質問のように自身も認知症を発症するのではないかという不安に対してなんらかの予防を常に講じ続けている、また心配で夜も眠れないようであれば、恐怖症性障害も考えられます。
心配の度合いが強く、身体的な症状があるようであれば、専門家に相談することをお勧めします。
ハートクリニック院長 浅井逸郎
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