転勤や引っ越しをした後、ずっと気分がふさぎこんでいるということはありませんか? 放っておくとうつ病になる場合もあります。
転勤を契機に今までの生活環境はがらりと変わります。人との関わりや地理的な条件が変化し、それらに対応しなければなりません。さらに、引っ越しによるストレスと体の疲労が重なるとうつ病の原因になることもあります。
心配な症状は、”憂うつ””何もやる気がおきない”などの状態が2週間以上続くと、うつ病の可能性があります。また、もともとうつ病の症状がある人はさらに悪化する場合もあるので注意が必要です。
予防するには、以前の職場や地域で交流があった人とは転勤・引っ越し後も連絡を絶やさないようにします。事前に赴任先の情報を調べたり、一度訪問しておいたり、新天地で頼れる人をつくるなど準備をしておくとよいでしょう。
家族への配慮は、学校は人間関係を築いていく場。親しい人から引き離すことは子どもにとってもストレスなので、いつもより気に掛けてあげてください。自身も含め、家族に心配な症状がある場合は早めに専門医に相談を。
ハートクリニック院長 浅井逸郎
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