「周囲が皆、生命保険に加入しており、自分だけが取り残されているようで不安と焦りで落ち着きません。高額な保険料だと安心できそうです。これは少し変でしょうか。」こんな質問がありました。
一般的に考えて、無保険であれば心配になり、不安なものでしょう。また、保険料額については、生活レベルや家族構成などによって、高いか低いかは判断が異なります。提示額の何倍もの保険料を求めるようであれば、話は別ですが。
ご質問の場合、「自分が取り残されている」と考えている点は、少し注意が必要といえます。心の病気との関係性で言えば、不安障害が隠れている可能性も否定できません。またうつ病も同様です。
生命保険を契約することで不安が解消するのであれば、問題はないでしょう。しかし、気をつけなければならないのは、次から次へと不安材料が出てくる場合です。そのような状況において、心の病気の可能性が高いと言えるのは、不眠、便秘などの身体の症状を伴うようなケースです。適応障害の可能性もあり、要注意といえるでしょう。
身体症状を有する場合は、専門医への相談をお勧めします。また、不安の種が尽きない場合においても、専門医に相談し、原因を突き止めることで、生活の質向上につながることもあります。
ハートクリニック院長 浅井逸郎
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