「指図をされるのが嫌です。その内容が正しいと思えても、どうしても反抗したくなります。これは性格の問題でしょうか。」こんな質問をうけました。
確かに性格的な問題もあると思います。単純にわがままであれば、ご質問のように反抗的な自分を心配するケースは少ないと考えられますが、対応としてはカウンセリングによる性格傾向の改善があります。
また、心の病気でいえば、うつ病や統合失調症、自己愛性パーソナリティー障害などが考えられます。
うつ病であれば、心に余裕がなく、ちょっとしたことで腹を立ててしまったり、イライラしてしまうケースがあります。
統合失調症であれば、明らかにプラスになるような内容であっても、指示されると拒絶してしまう場合もあります。
自己愛性パーソナリティ障害では、指図されるなんてとんでもないと考え、何でも反抗する可能性が高い特徴があります。 この場合、反抗的な反応の背後に心の病気を疑い、自ら進んで専門医に相談する人は少ないでしょう。そのため、自由勝手な学生時分は良いのですが、社会人になると通用しなくなり、職を転々とするようなケースも少なからずあります。
性格の問題であればカウンセリング、心の病気であれば治療を受けることで、改善する可能性が高まります。
ハートクリニック院長 浅井逸郎
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