「性格が内向的です。自分の顔にコンプレックスがあるので、整形すれば外面的になれると聞きました。本当に性格が変わるのでしょうか。」こんな質問がありました。
自分の顔が嫌で悩むケースを醜形恐怖といいます。例えば、鼻や口の形、目の位置のバランス、ニキビなど悩みは人それぞれです。
顔は人の目を引きやすいので、そこに悩みを持つことで自信が持てず、美容整形などを受ける人も多いようです。
そこでポイントになるのが悩み方の性質です。本人しか分からない悩みと、客観的に分かる悩みの2つがあります。
前者は、客観的には分からないので、仮に整形手術を受けても今度は他が気になったり、手術の内容が気に食わないなどの反応が予想されます。
後者の場合は、例えば一重まぶたを二重にしたい、頬のたるみを治したいなど、悩みのポイントが客観的に分かります。
ですので、心の病気との関連性で言うと、前者の悩み方の場合には、不安障害や妄想性障害・身体型などの可能性もあります。
ご質問のような悩みを抱えているようであれば、友人や家族など周りの人に相談して、悩みのポイントが理解されるかどうかを確認して下さい。自分しか分からない悩みなら、まずは心の専門医に相談することをお勧めします。
ハートクリニック院長 浅井逸郎
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