こころの健康アラカルト

年末年始のイベント楽しめない

「クリスマスやお正月など、街は年末年始のイベントで盛り上がっていますが、そのような状況を楽しむことができません。日々の生活が忙しい訳でもないのに蚊帳の外という感じです。」こんな質問が。
このようなケースは多く見受けられます。心の病気に関係なく、単身者でパートナーや友達がいない人にとって、年末年始という季節はつらいものです。
心の病気との関連性で言うと、例えばアルコール依存症であれば、ますますお酒に頼ってしまうことも考えられます。うつ病や躁うつ病、また不安障害を患っていれば、外出もままならない場合もあります。
この時期は実際に症状の悪化するケースが多く見受けられます。世間が賑やかで楽しそうなのに「なぜ私だけ」と思いつめていくことで、症状が重くなってしまうと考えられます。このような場合に重要になるのが、家族や友人など、支える側の存在です。
注意しなければならないのは、家族や友人、パートナーなどがいるにもかかわらず、質問のような世間の盛り上がりから、「蚊帳の外」だと感じるケースです。うつ病や適応障害などの可能性が疑われます。
さらに、眠れない、疲れやすい、目まい、ひどい肩こりなどの身体的な症状をともなっていれば黄色信号、専門医に相談されることをお勧めします 。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

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