「20代後半の既婚女性です。夫が子どもを欲しがるのですが、どうしても私がその気になれません。」こんな相談がありました。
20代後半と言っても幅が広く、一概にはいえませんが、子どもについては、夫婦間で人生設計をしっかり話し合っておくべき内容です。 子どもを授かることによって、生活環境が大きく変わることが嫌だという考えもあります。また25、26歳であれば、まだ二人の生活を楽しみたいと考えることも良くあることでしょう。
しかし、30歳近くになり、子どもがいた方が良いと思っていながらも、その気になれないようであれば、少し注意が必要です。 背景に心の病気がある場合には、軽いうつ病や不安障害などが考えられます。うつ病では、倦怠感や前向きになれない、生活環境の変化に不安を覚えるなどの特徴があり、不眠やひどい疲労感などの身体的症状も見られます。また、疲れやすいなどの症状があれば、不安障害の可能性もあります。いずれにしても、身体的な症状が見られるようであれば、専門医に相談することをお勧めします。
一般的に、出産適齢期は20代後半と言われます。人によって価値観は様々ですが、30歳近くになると、子どもについても真剣に考えるようになるケースが多いようです。そこで、先送りするようであれば、その背景として、心の病気の可能性も否定できません。
ハートクリニック院長 浅井逸郎
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