「ネットでの誹謗中傷の書き込みを正面から受け止めてしまい、とても気分が沈んでしまいます。」こんな相談が。
インターネットでの匿名による誹謗中傷は、初めて受けた人にとって、衝撃は大きなものです。 心の成長が著しく繊細な中・高校生であれば、なお更のこと。泣き叫ぶケースや、中には自殺したいと言う場合もあります。大人であっても、何日も落ち込んでしまうケースも少なくはありません。 誹謗中傷というのは、事実のある側面を表現している場合が多く、簡単に無視や否定ができず、気になってしまうものなのです。 そのため特に、真面目・正直・責任感が強いようなタイプの人は、深く傷つくことが多く見られます。また、これが正常な反応なのです。 ショックから立ち直るためには、周囲のサポートが必要となります。
例えば、その書き込みの内容を複数の人が複数回にわたり、「しっかり否定する」のも有効な手段です。 それでも、倦怠感や食欲不振、不眠など、心の落ち込みによる症状があるようであれば、心の病気を発症している可能性が高いと言えます。専門医に相談することをお勧めします。
ネット上の誹謗中傷により心の病気を発症した場合、因果関係が証明できれば、傷害罪に問える事案と言えます。
ハートクリニック院長 浅井逸郎
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