「集中力が続かず、仕事や家事など全てのことに身が入りません。」こんな質問が。
この症状は、ほとんどの心の病気に関連しうるものです。
集中できないということは、何か他のことに心を奪われている証拠です。激しい疲労・病気・失恋・借金返済・生活費の工面・受験結果の合否待ち・・・これらの状況では、物事に身が入らないのが容易に想像できるでしょう。このように理由がはっきりしている場合は、あまり心配ないと言えます。
集中力が続かないということは、脳の活動範囲の多くが他の物事に費やされていて、余力がない状態と考えられます。 心の病気の場合、要因が様々で明確ではありませんが、何らかの理由により心の余裕がなくなっているのです。
例えば、そううつ病であれば、何事にも集中できないそう状態が一週間ほど続いたり、うつ病では同様に、気分の落ち込みや食欲異常、睡眠障害が2週間以上も続くことがあります。その他にも、統合失調症や不安障害、多動性障害でも集中力が続かない状態が見られます。
ご質問の場合、なぜ集中力が続かないのか、その原因を究明することで適切に対応できる可能性が高まります。ですので、原因が分からないようであれば、専門医に相談する価値があると思います。
ハートクリニック院長 浅井逸郎
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