「些細なことにイライラしています。頭では分かっていても気持ちのコントロールが難しい。これは、心の病気と関係があるのでしょうか。」こんな質問がありました。
多忙や過労など、精神的に追い詰められている状況では、質問のように怒りっぽくなることがあります。このように原因が明確であれば、心の病気の可能性は低いといえます。
一方、理由が分からずイライラする症状が2,3週続いているようであれば、心の病気のサインかもしれません。
その場合、疑われるの心の病気として、「全般性不安障害」があります。漠然とした不安があり、その不安がつのってイライラしてしまうと考えられます。体には肩こりや頭痛、目まい、頻尿、口の渇き、耳鳴り、食欲低下、疲れやすいなどの症状が見られます。 その他にも「うつ病」の可能性もあります。自分がダメな人間だと思ってしまうなど気分が落ち込み、心が苦しい状態となっているので、例えば子どもからの些細な要求に対しても、怒りっぽくなるのです。
また、「統合性失調症」や「境界性パーソナリティ障害」「そううつ病」など様々な可能性があります。
いずれにしても、イライラの背景をはっきりさせることで、余裕のある生活につながると思います。専門医への相談をお勧めします 。
ハートクリニック院長 浅井逸郎
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