こころの健康アラカルト

揺れているのは自分だけ・・・?

地震以来、体の揺れによる「めまい」を訴える患者さんが増えています。しかしたいていの場合は、船酔いと同じで時間と共に軽減していくものです。
「めまい」にはさまざまな種類があり、三半規管の障害による「頭位変換性めまい」や、聴力の低下を伴う「回転性めまい(メニエール)」のほかに、心的要因による浮動性目まい」があります。
浮動性めまいの症状とは、「ふわふわ・くらくら」して揺れているような心地になります。また、頭痛や肩こり、動悸(どうき)、疲労感、睡眠障害などの付随的症状を伴うこともあります。 どのような人がかかりやすいかというと、「自律神経障害」「不安障害」「うつ病」など、心の病を患っている人に比較的多く見られます。
治療方法はといえば、まずは、投薬やカウンセリングで根本にある心的要因を取り除いていきます。軽度であれば、多くは回復する傾向にあるので早期治療が大切です。放っておくと、悪化することもあるので注意してください。継続的な「めまい」の裏には心の病が潜んでいることも。気になる症状は自分で判断せずに、専門医に相談してください 。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

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