進級やクラス替えにより、通学できないお子さんがいます。
幼稚園・保育園児の場合、「お母さんと離れることがイヤ」というのは正常の反応。小学校に入学すると、新たな環境に戸惑いながらも徐々に慣れるものですが、なじめずに不登校を訴える子もいるのです。
勉強が本格的に始まる小学校3年生ぐらいから、心の病の確率が高まります。計算問題や読解力に遅れが見られる「精神遅滞」、みんなの前で発表するなどに繰り返しの不安を生じる「社交性不安障害」、空間に恐怖を感じる「パニック障害」などが挙げられます。 お子さん自身、腹痛や頭痛を理由に「学校に行きたくない」とは言えても、その原因が分からずにうまく説明できない状態です。「行きなさい!」と無理に送り出す前に、まずはご両親がお子さんの話をよく聞いてあげましょう。話してくるのを待つのではなく、食欲や生活態度をよく観察し、答えやすいように質問してあげることも大切です。
「以前と何かか違う・・・」と感じたら、それは心のSOSかもしれません。心配なことは専門医に相談してください。 次回は小学校高学年以上のケースについてお話しします。
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ハートクリニック院長 浅井逸郎
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