最近よく聞く新型うつ病は、「非定型うつ病」のことです。 うつ病にも種類があり、自責の念が強く気分が落ち込み、食欲や集中力も低下するのは「定型うつ病」。
それに対し、この「非定型うつ病」の特徴は他者を責め、よく食べよく寝ること。ぐったりして動けず仕事・学校・家事などはできない反面、趣味や遊びはこれまで通り楽しめるため、単なる我儘と誤解されやすい点が厄介です。うつ病と気づきにくいのですが、本人は辛くて限界ギリギリ。対応には注意が必要です。若い女性に多く、境界性パーソナリティ障害と合併しやすい傾向が。
治療は抗うつ剤と認知行動療法やカウンセリングを併用します。家族は温かく見守り、薬を飲み続けるよう励ましましょう。「少しは仕事(勉強)したら?」などと言わないことも大切です。
ハートクリニック院長 浅井逸郎
コメント