若い女性でも、月経が不規則でほてりや手足の冷えなどがあり、「もしかして、更年期障害?」と思ったことはありませんか。若年性更年期障害についてお話ししましょう。
一般的に更年期障害は、40代半ば~50代半ばに始まることが多く、のぼせ、ほてり、イライラ、手足の冷え、気分の落ち込みなどが表れます。これらは、うつ病などに似た症状のため、状態だけでは判断できません。
まず更年期障害は、採血の数値で分かります。若年層の場合では症例は多くありませんが、発達障害などの遺伝や薬の副作用で起こるケースが考えられます。
ではほかの要因で月経が止まることはあるでしょうか。大きなストレスを受けると、卵巣機能が低下し排卵が一時的に止まることもあります。この場合、排卵はなくても更年期障害の場合ほど女性ホルモンは減少していません。しかし、妊娠の可能性がなく4か月以上も月経がなくなり、排卵が止まっているようなら注意が必要です。この場合、体に影響を与えるだけでなく、背景にうつ病や不安障害などの心の病があるケースがあります。
まずは内科や婦人科で検査を受けて、それでも改善されなければ心療内科などの専門医に相談をしましょう。
ハートクリニック院長 浅井逸郎
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