こころの健康アラカルト

不登校・・・早めに対応

長い休み明け、不登校になる子どもがいるようです。
不登校は、いくつかの原因が重なり起こります。いじめやしかられたなど何らかのトラブルのほか、小学生でもうつ病、そううつ病、適応障害、精神遅滞、パニック障害、社交性不安障害などの心の病になることもあり、不登校の一因に考えられます。
目立つ特徴といえば、うつ病は口数が少なく消極的で、みんなが校庭で遊んでいるときでも1人教室に残っているようなタイプがなりやすく、反応が遅く、だれに対してもイライラ怒りっぽく不機嫌気味。そううつ病の場合、授業中など静かにしなくてはいけないときでもはしゃいだり友達とケンカが多いことも。学習障害の場合は、算数や国語の読み書きが苦手で、特定科目の授業内容が理解できず、授業中黙って座っていることが苦痛に。精神遅滞は日常的な会話はできても抽象的な概念がとらえにくく、理解力に問題が。統合失調症は妄想や奇妙な訴えをします。責任感が強くリーダータイプにみられるパニック障害は、恐怖から突然発作に襲われる病気。社交性不安障害は大勢に注目を集めるシーンで過度に緊張する病気です。
対策は、早期に専門医の治療を行えば改善できる病気もあり、フリースクールやデイケアなどを利用し適切な環境調整を行うことで徐々に社会適応できるようになることも。 不登校が長引くとひきこもりになることも。様子がおかしいなと思ったら、早めに対応を。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

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