こころの健康アラカルト

若い世代に多くみられるツイッターなどの依存症について

最近利用者が増えている「ツイッター」。
このほか、スカイプ、ブログ、ミクシイは、パソコンや携帯を使い、文字や写真のやりとりで行うウェブコミニュケーションの一種です。これらに夢中になるあまり、学校や仕事に支障を来すようになる「依存症」についてお話ししましょう。 10代を中心に小中高生から大学生、社会人の若い世代に、ツイッターなどを始めるとやめられなくなり、今まで普通にこなしていた社会生活が営めなくなる人が増えています。没頭している期間が半年~1年以上になると赤信号です。
なりやすい人は、学校や職場で友達ができず、コミュニケーションを取るのが苦手で身近な家族にも最低限の会話すらできないのに、ツイッターでは饒舌(じょうぜつ)な人が多いです。ボディランゲージを必要とせず、文字だけでやりとりするツイッターは精神的に楽のよう。ツイッターを通じてのコミュニケーション以外できなくなったら依存症かもしれません。
対策は、ツイッターができないような環境を作るか、「続けていてはダメ」と自ら気づくまでやらせ、極限に達したら援助を差し伸べるのも手です。背景に依存症以外にも心の病を持っているケースも考えられるので、専門医では、その病気の種類をつきとめ、カウンセリングや投薬、グループワークで様子をみます。周りがおかしいと思ったら早めに相談を。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

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