うつ病の治療は患者さん一人で乗り切れるものではありません。ご家族の理解と協力がどうしても必要です。病気であることを理解して、治ったら社会復帰もできることを分かってあげましょう。
ご家族は患者さんをバックアップするために、以下の6つのポイントで接する必要があります。
(1)あまり態度を変えずに、いままでどおり自然に接する。 (2)安易な励ましは逆効果になることも。温かく見守る。 (3)考えや決断を求めることはやめる。 (4)外出や運動を無理に勧めず、ゆっくり休ませる。 (5)重要な決定は先延ばしにさせる。 (6)家事などの日常生活上の負担を減らす。
うつ病は直線的には改善せずに、「よくなったり、悪くなったり」を繰り返しながら、徐々に回復に向かう三寒四温的な起伏のある病気です。寛解するためには、ある程度の治療期間が必要で、医師、患者さんともに焦らず気長に取り組むことが大切です。
ハートクリニック院長 浅井逸郎
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