精神保健福祉便り

精神保健福祉便り No.002 精神保健福祉士の業務

こんにちは。ハートクリニック横浜のソーシャルワーカーです。
前回に引き続き、精神保健福祉士のお話です。今回は、具体的に精神保健福祉士がどんな仕事をしているのかということについて、ご説明させていただきます。
精神保健福祉士が活躍する場は、精神科病院・診療所などの医療機関をはじめ、地域の福祉施設、公的機関に至るまで実に幅広いです。よって、その現場ごとに精神保健福祉士に求められる役割、業務も異なります。今回は主に、医療機関における精神保健福祉士の仕事についてお話しましょう。
精神保健福祉士が医療現場でどのような役割を担っているのかというと、医療の中にいながら患者様の”生活”という視点で支援を行っているということです。
もし病気の治療が長引いたらどうでしょう。きっと様々な心配ごとが起きます。治療費の問題がでてくるかもしれません。仕事も休まなくてはならないかもしれない。家族に何て話したらいいだろうと悩んだり、生活していけるのだろうかと不安になってくるかもしれません。そう考えると、医療としての治療はもちろんのことですが、生活問題に対しても支援が必要だということになってきます。その患者様の生活の支援をするのが、精神保健福祉士の仕事です。
当院におけるソーシャルワーカーの具体的な業務では、受診相談や入院が必要な方のための入院先の手配をはじめ、療養中の経済的な問題のご相談に応じたり、必要な福祉の制度、資源のご紹介をしています。また、必要な方にはリハビリや日中の活動場所としてデイケアや福祉施設をご紹介したり、生活に関するご相談から、就労に関するご相談もお受けしています。そして、患者様ご本人のみならず、患者様を支えるご家族からのご相談、支援も行っています。
さらに、ソーシャルワーカーの業務の重要なポイントは『連携』です。医療と生活、医療と福祉をつなぐ役割として、様々な専門職、関係機関、施設から地域、制度に至るまで必要に応じネットワークを築き、他機関との連携により患者様に必要な支援を構築していきます。例えば、ネットワークの連携を活かして、職場や学校、家庭など患者様を取り巻く環境への働きかけを行います。
誰に相談していいかわからない・・・という時は、お気軽にソーシャルワーカーまでご相談ください。

コメント

  1. 隊長 より:

    大船のデイケアのメンバーですので、デイケア室長にはお世話になってます。
    確かにPSWは身近な存在ですね。おっしゃるように「連携」というところで非常にお力を発揮していると思います。
    これからも信頼して、よい関係を築いていきたいです。