こころの健康アラカルト

自分の話しかできない

人の話を聞けず、一方的に自分の話しばかりしてしまう状態についてお話ししましょう。
度が過ぎると、心の病が考えられます。 (1)アスペルガー症候群、(2)そううつ病、(3)統合失調症、(4)演技性パーソナリティ障害、(5)自己愛性パーソナリティ障害などです。
とのような話し方が特徴かといえば、(1)は自分の知っていることを一方的に唐突にまくしたてます。
(2)はそう状態の、多弁で話したくて仕方なく、自分でも衝動を抑えられない高揚状態。ほかの人が話に割って入れないほどにおしゃべりが止まらないことも。自分以外の他者に対して批判的であったり、発言が大げさで自慢めいた話し方です。
(3)は話にまとまりがなく、主語述語や適切な言語が使えず支離滅裂。言っている内容がおかしな話し方をします。
(4)は自分が悲劇の主人公で注目を浴びたい話し方。人目をひくような身なりでいる場合もあります。
(5)はとてもわがままな感じ。極度の自己中心的な話をします。
このような症状が続く場合、周囲から見て、明らかにおかしな話し方をしていて、それがいつどんなときも続くようなら、病気が進行している可能性もあります。「変な話し方をしているな」と感じたら、専門医に相談をしてみるといいでしょう。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

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