ちょっとした落ち込みや、だるさがあるとき「もしかしたら”プチうつ”かも・・・」と感じたことはありませんか。
失恋や友人たちがみな先に結婚してしまったり、思い通りに仕事ができなかったりして、落ち込みを感じることは誰にでもあるかもしれません。しかし楽しいイベントがある時には気分が盛り上がったり、怒られても数日たつと元気になることが多いようです。また、入学試験に失敗して浪人するとなると3、4カ月くらい落ち込むことがあっても、それらは自然な反応です。
「プチうつ」の場合は、今まではうまくいかなくてもこんなことはなかったと感じるような、普段の落ち込みとは明らかな違いがあります。
医学的には適応障害の抑うつ状態や小うつ病ととらえられ、だるさ、疲れ、心配事がなくても不安感がある、食事がおいしくない、テレビをみていても上の空、大きな失敗がないのに落ち込むなどの状態が2週間以上続いているが、うつ病の診断基準を満たすほどではない場合を指します。
症状を放置してしまうと、大うつ病や気分変調症などに移行して改善しにくくなることがあります。「プチ」だからと安易に放置せず、気になる方は専門科に相談してはいかがでしょう。
ハートクリニック院長 浅井逸郎
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