こころの健康アラカルト

子どもの「おなかが痛い・頭が痛い」は心のサインかも!?

朝、学校に行くとなると、おなかが痛い、頭が痛いなどと言い、学校に行きたがらない様子を見せる子ども、心の病と関係があるのかお話しましょう。
内科的には問題がなく、おなかや頭が痛いと言って学校に行きたがらないのは、不安障害や適応障害、その他の心の病にかかっている可能性があります。そのほか、イライラしたり、ちょっとしたことですぐ怒ったり、機嫌が悪くて元気がない場合は、うつ病などの心の病にかかっている可能性もあります。
心の病が原因と考えられる子どもの具体的な様子はといえば、子どもの場合は特に男女で表現が違います。男の子は大学生くらいまで自分の思いを親に話せない場合が多く、ブスっとしていたり、すぐ怒ったり、「かったるい」などと言うくらいです。女の子は、小学校高学年にもなると、自分がどのような状態なのかを親や医者に説明できる子もいます。実際、診察した子の中に「親に怒ってしまって申し訳なかった」と、自分の状態を話す子もいました。まじめな子ほど親に心配かけまいと、今の状態を自分の中に押さえ込んだりします。
どのような治療を行うかといえば、カウンセリングだけでは難しく、お薬の使用が必要な場合も少なくありません。子どもにお薬を使用することは抵抗を感じるものですが、必要な場合にはお薬も使用します。必要な治療はお子様にも受けさせてあげて下さいね。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

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