福祉用語の基礎知識

睡眠障害

睡眠の質的、量的異常の総称です。不眠、過眠、ナルコレプシー、睡眠時無呼吸症候群、睡眠覚醒の概日リズムの障害および睡眠時随伴症(パラソムニア)などが含まれます。
不眠の原因には騒音、振動、光などの環境要因、躁うつ病、統合失調症などの精神疾患に伴うもの、一般身体疾患による不眠、薬物の中毒や離脱によるものなどがありますが、直接的な原因がないにもかかわらず、不眠への過度のこだわりと不安が持続し、慢性的不眠と覚醒時の機能障害の訴えが続く場合があり、精神生理性不眠症、あるいは原発性不眠症、あるいは原発性不眠症などと呼ばれ、一般に不眠症という場合を指します。
不眠の症状には入眠困難、睡眠の持続の障害、早朝覚醒等があります。不眠の治療はその原因に応じて行われまる、不眠症の場合、入眠を過度に意識するために緊張して、さらなる不眠を招く悪循環を形成していることが多く、睡眠導入剤を用いた治療のほか精神療法的関わりも必要となります。