狭い部屋での会議や美容室など、特定の場所が苦手ということはありませんか。
拘束されたり、逃げ出せないと感じるような特定の場所に行くと胸がドキドキする、強い不安に襲われる、気分が悪くなったりする場合、空間恐怖を伴うパニック障害の可能性があるかもしれません。
狭いところを避けたり、美容室に行かないなどの回避行動が現れることがありますが、この時に適切な対応をするのがよいようです。5年、10年と放置していたため慢性化して、うつ病や全般性不安障害のようになってしまうと改善に時間がかかります。またパニック症状が治まると治療をやめてしまうケースがあり、注意が必要です。
発症するきっかけがある場合とない場合がありますが、社交的だったり、社会的に頑張りやさんと見られていたり対人的に問題がない人に起こりやすいようです。付き合いがよい人なのに人混みを避けたり、高速道路に乗れなかったりするなど周囲が変だなと気づいて受診を勧めることもあります。
改善されると社会的に活躍できたり、行動の幅も広がるので、一人で悩まず専門科に相談してはいかがでしょう。
ハートクリニック院長 浅井逸郎
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