五月病という言葉はマスコミ用語で、精神医学的には小うつ病や適応障害のことを指します。もともとは受験競争を勝ち抜いた大学生が、連休明けに目標を失って無気力に陥ったことから始まったようです。今では新社会人などが新しい環境に適応できない場合にも使われるようになりました。
新人研修で対応が優しかった職場も、そろそろ本格的な日常業務に忙しくなります。そうした中で、理想と現実とのギャップに悩み、孤立化していきます。
では、どうやって予防したらよいのでしょうか。まずは周囲の環境に慣れること。町を歩くことも大切です。そして人的な交流を図ること。これは大学の先輩や後輩、会社の同期会などのネットワークを駆使して、人的な連続性を断たないことです。
両親や兄弟でもいいので、なんでも話せる相談相手が欲しいですね。それでも解決できない時は、専門医に早めにご相談下さいね。
ハートクリニック院長 浅井逸郎
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