40代後半から50代の女性に不調があると、まず更年期障害だろうと済ませてしまいがちです。しかし実はうつ状態であったり、不安障害、甲状腺機能低下症の場合もあります。
更年期の症状面では、ほてり、のぼせ、手足の冷えというのがよく見られます。甲状腺機能低低下症の場合は手足の冷えはあるものの、のぼせがないのが特徴です。しかし必ずしもぴったり一致するとは限らないので、血液検査をお勧めします。
検査で更年期障害ということが判明したら、今はホルモン補充療法が有効です。これで改善しない場合は、心的な要因が考えられます。母親としての役割が終わったと思い込み、疎外感を感じたりすることも。
ここで大切なのは夫や家族が、まずは話をじっくり聞いてあげることです。それでも改善しない場合は、なるべく早く専門医にご相談くださいね。
ハートクリニック院長 浅井逸郎
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