仕事はデキパキとこなすが、家の中の片付けはできない。ごみがどんどんたまっていく・・・という人もいるのでは。
仕事で疲れて帰宅した時に部屋の片付けをするのは、気持ち的にも体力的にもきついもの。でも、”自分はもっとできるはず”だと思い込んでいる人ほど、実際にできない自分に対して極端に落ち込んだりします。
心の病によって片付けができないこともあるのでしょうか。 いわゆる”ごみ屋敷”といわれるほど片付けができない場合は、さまざまな心の病が考えられます。一番多いのが統合失調症。自発性や活動性が低下していて、物事の異常に気づきません。以前、8人のヘルパー派遣の手配をしたことがありますが、それでも一回で片付けられなかったことがあります。
強迫性障害の場合は、ごみをまだ使えると思い込み、捨てることに気づかずにため込んでいきます。そのほか、もともと苦手だった部分が極端にできなくなったりする軽いうつ病や、何か始めてもすぐに集中が途切れてしまう注意欠陥障害も考えられます。
このような状態になる前にできることはあるのでしょうか。仕事も家事も完璧にこなそうという強い信念を持っている人ほど、うつ病などの場合はこういったケースに陥りやすいです。完璧な自分を求めないで、ハウスキーパーを利用するなど、適度に手を抜くことをしたほうがよいですね。
心の病は、早めの治療が肝心です。気になることがある人は相談を。
ハートクリニック院長 浅井逸郎
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