引越しをして心機一転したはずなのに、気分が落ち込んだりやる気が出ない・・・。 このような状態についてお話しましょう。
引っ越し後に、食欲がない、倦たい感がある、外に出たくないなどの状態が1~2カ月ほど続くようなら、うつ病など心の病の可能性があります。このような”引っ越しうつ病”は、誰にでも起こりえること。人的・物理的にギャップが生じたり、連続性が途切れたときに、かかりやすくなります。
予防するためには、環境の変化は新しい発見ばかりで、それを楽しめる人もいますが、負担に感じる人もいます。負担だと思う場合は、以前の生活との共通点を見つけていくこと。同じような生活パターンを繰り返すことで、ギャップが少なくなります。
また、できれば引っ越し先で早く知り合いを作ったほうがいいですね。居場所を確保することで心理的負担が少なくなります。そのほか、以前に住んでいたところの人との縁を切らないようにすること。ママ友達などの交流は積極的に図るとよいです。
挨拶回りは、おっくうに感じる人も多いかもしれませんが、そういった儀礼は、嫌々でもしておいたほうがよいですね。後々のコミュニケーションやネットワークにつながります。 昔は近所の人が引っ越しを手伝ってくれましたが、今は業者に頼むことがほとんど。荷支度など一人で行うと心理的負担が多いので、いろいろお任せできるプランを利用することも大切だと思います。
ハートクリニック院長 浅井逸郎
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