福祉用語の基礎知識

ストレス

ストレスの原因はストレッサーと呼ばれ、その外的刺激の種類から生物学的ストレッサー(炎症、感染)、心理社会的ストレッサー(位階、不安)、物理的ストレッサー(寒冷、騒音、放射線)ストレッサー、化学的ストレッサー(酸素、薬物)に分類さます。ストレッサーが作用した際、生体は刺激の種類に応じた特異的反応と、刺激の種類とは無関係な非特異的(ストレス反応)を引き起こします。
ストレス反応
ストレス反応とは、一定に保たれている生体の諸バランスが崩れた状態(ストレス状態)から回復する際に生じる反応を言います。ストレスには生体的に有益である快バランスと不利益である不快バランスの二種類があります。これらのストレスが適当な量だけ存在しなければ本来的に有する適応性が失われてしまう場合があるために適切なストレスが必要なのであります。しかし過剰なストレスによってバランスが失われてしまう場合があるため、様々なストレス反応が生じ、ストレスがある一定に限界を超えてしまうと、身体や心に摩擦が生じるのです。
ストレス対処
ストレス対処(ストレスコーピング)とは、ストレッサー処理するために意識的に行われる行動及び思考を言います。これは、個人と環境の相互作用的な過程であるとする対処戦略という考え方があり、ストレッサーの解決を目指して情報収集や再検討を通じて解決を図る問題焦点型対処とストレッサーが起因する情動反応に注目した攻撃行動や問題を忘却するような情動焦点型対処に別けることができます。また、パーソナリティ特性であるとする考えもあります。