日常生活動作とは、「ひとりと人間が独立して生活するために行う基本的な、しかも各人ともに共通に毎日繰り返される、一連の身体的動作群」と定義され、食事・更衣・移動・排泄・整容・入浴など生活を営む上で不可欠な基本的行動を指しADL(Activities of Daily Living)とも呼ばれます。それぞれについて自立・一部介助・全介助のいずれ果であるか評価することで障害者や高齢者の生活自立度を表現できます。
日常生活動作(ADL)は、単に能力を回復するだけでなく、装具や施設を対応させることでも向上させることができます。
日常生活動作(ADL)には、3つの段階の(1)基本日常生活動作(BADL) (2)手段的日常生活動作(IADL) (3)拡大日常生活動作(AADL)があります。
(1) 基本日常生活動作(BADL)
起居動作、移動動作、食事動作、排泄動作、整容、入浴動作、コミュニケーション等の基本動作
(2) 手段的日常生活動作(IADL)
買い物、調理、洗濯、電話、薬の管理、財産管理、乗り物の乗り方等の日常生活上の複雑な動作
(3) 拡大日常生活動作(AADL)
生活の充足度、満足度、時間の使い方や過ごし方、知人との交流、趣味