こころの健康アラカルト

「消えてしまいたい」という思いを抱えていませんか

年間3万人を超えているといわれる自殺者。さまざまな因子が重なる年末は、注意が必要といいます。
会社の決算や支払い状況などで、経済的圧迫が大きくなる経済的因子が原因になることがあるようです。落ち葉を見てもの悲しくなったり、「押し詰まる」「年の瀬」などの言葉で心の負担感が増したりする文化的因子や、日照時間が減少するため気分が落ち込む季節性うつ病などの環境因子が関係することもあります。
また、クリスマスやお正月などの楽しい行事を独りで過ごす人などは、「自分だけ独りぼっち・・・」と落ち込んでしまったり、病気の人などはデイケアが年末年始は休みだったりして寂しさが増してしまうことがあるかもしれません。
周りから見てなんとなく元気がない、遅刻や休み、ミスが増えた、子供が無愛想だったりイライラしているなど変化に気付いたときは声をかけたり、話を聞いてあげたりすることが大切です。また単身の人を家に誘ってあげると孤独感が和らぐこともあります。
コンビニに行くのも面倒、不眠、だるい、もの悲しいなどの症状が2、3週間と続くようであれば、早めに専門科に相談してはいかがでしょう。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

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