こころの健康アラカルト

受験前に抱えるストレス・・子どもを見守る保護者の心構え

子どもが大学受験を向かえる保護者の心構えについてお話しましょう。
受験のストレスの原因といえば、子どもは大人に比べ、ストレスを受け入れる力が十分に備わっていないことです。偏差値の高い学校を目指し、周囲の期待やプレッシャー、焦りが大きいと心の負担につながりやすくなります。
心掛けることはといえば、あまり神経過敏にならず、見守ってあげることです。しかし、無関心になるのではなく、収集した情報を子どもに提供して学風にあうか見極めさせるなどして、最終的な決定は本人に任せることが大切です。
現在は、大学全入とも言われ比較的入学しやすいとされ、昔のような学歴社会の傾向も薄らいでいます。周囲の朗らかな環境が、ストレス緩和に役立ちます。
異変を感じる症状はといえば、ストレスが重なると、思春期特有のイライラや怒りっぽさが目立つことがあります。夜眠れない、勉強が手に付かないなどの症状がある場合、心の病の可能性もあるので、早めに専門医に相談しましょう。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

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