長年連れ添ったパートナーが亡くなってからなかなか悲しみが癒えなかったり、また、そんな親族を見て心配になったりすることはありませんか。
仲の良かった夫婦にとって配偶者を失うことは、月日がたっても実感ができないものかもしれません。落ち込むのはもちろんですが、四十九日の間に徐々に立ち直っていき日常生活が普通に送れるようになっていくようです。また、玄関や2階で物音がすると、夫が帰って来た、部屋にいるかもしれないなど2、3年は気配を感じたり、仏壇の前に座ると涙が溢れてくることも普通にあるようです。
しかし、時間がたってもいつも泣いている、ぼーっとしている、食事をしない、家から出ない、着替えをしない、使った食器が山積みになっているなど、日常生活がままならない場合は心の病気の可能性があり注意が必要です。また、家事をしなかったご主人が奥さんに先立たれると、日常生活がうまくできずイライラや落ち込みが激しくなり絶望してしまうことがあります。
日本の昔ながらの風習で四十九日の法要などで親族が顔を合わせて様子を確認できます。周囲の気遣いが重要になるので、気になる方は専門科に相談してはいかがでしょう。
ハートクリニック院長 浅井逸郎
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