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血が滲むほどに爪を噛んだり、足の裏の皮を剥ぎ続けるなどの自傷行為をしている時はどうすればよいのでしょうか?
これらには、「境界性パーソナリテイ障害」を中心とした様々な病気が背景にある場合が多いと考えられています。その行為の理由が「血を見ると落ち着く」など、一般の人が考える癖とはかなり隔たりがあります。
自傷行為にいたる癖のときには、専門家に相談されることをおすすめします。
では、ドアを閉めた後、何度も確認をしないと気がすまないというような、自分では分かっているのに治せない癖についてはどうでしょうか?
鍵をかけた直後に確認と言うのは、用心深いというだけで普通です。動作が習慣化してしまい、記憶になく不安になることは誰にでもあることでしょう。ただ、ドアの鍵を閉めた記憶があるにもかかわらず、確かめたくなる。また直後の一回ではなく何度もとなれば、強迫性障害という病気の可能性があります。自分が記憶しているよりも、不安の方が強いわけですから。
本人が生活の中で不都合を感じていなければまだよいのですが、一度出た家に引き返す、待ち合わせの時間に遅れるなどとなると問題でしょう。
駅員の方々は、「指差し確認」を励行しています。視覚に聴覚をプラスした確認をすれば、かなり有効でしょう。はっきりした動作を伴った確認をするのもよい方法です。
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ハートクリニック院長 浅井逸郎
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