新型インフルエンザの流行で、手洗いや消毒の機会が増えています。 そこで、潔癖症についてお話ししましょう。
除菌をする機会が増えると、潔癖症になりやすいのでしょうか? いえ直接関係することは、ほとんど考えられません。
潔癖症は、行き過ぎた強迫観念から逃れられずに起こる強迫障害の一つです。ばい菌が手に付くことを必要以上に恐れて手袋が外せなかったり、長時間手を洗わないと気がすまないなどの症状が挙げられます。
ほかに強迫性障害の症状には、玄関やガス栓が閉まっていることを何度も確認しないと気がすまない確認恐怖などもあります。強迫観念や行為が重くなると、生活に支障を与えることが多くなります。そのため、自身の異常行動に思い悩んだり、理由をつけて正当化することもあります。
治療法ですが、単純に強迫行為を止めるだけだと、かえって心の状態が悪化してしまうこともありあます。調子が変だなと感じたら、専門医に相談を。
ハートクリニック院長 浅井逸郎
コメント