こころの健康アラカルト

心の病気がきっかけで引きこもりになることも

最近、年齢問わず、家に引きこもる人が増えています。中には、家族が引きこもりになり、その対応に悩む人もいるのではないでしょうか。
引きこもりになっている人の中でも、近所のコンビニやビデオショップなどには行けるという人がいます。これは社会的交流ができない”社会的引きこもり”という状態で、一般的な心の病気とは違います。ただ、診療を行うと、統合失調症やうつ病、パニック障害、不安障害、発達障害など、何かしらの心の病気を抱えている場合があります。
その中でも多いのが、幻覚を見たりする統合失調症。あとは電車に乗ると発作が起きたりするパニック障害など。心の病気がきっかけとなって、表に出られなくなるケースが多いですね。中には、自分の意思をしっかり持って家に引きこもっている人もいます。
引きこもりの人への対処方法は、何がきっかけで、引きこもりになっているかを知る必要があります。もし、心の病気が隠れていた場合、気づかず放置してしまうと改善に時間がかかってしまうので、まずは心の病気からなのか、意思で引きこもっているのかをチェックした方がいいでしょう。
家族が引きこもっていることで悩んでいるのなら、なるべく本人と一緒に心療内科に相談を。もし本人の外出が難しいようなら、家族だけの相談でも大丈夫です。気になる人は、早めに相談を。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

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