年々定着してきている夫婦共稼ぎ。女性の過労に関してお話しましょう。
日本では、家事や子育てなどの多くを妻が行う習慣がありますが、ハウスキーパーなどの職業もあるので、それらは立派な仕事です。例えば1日8時間・週5日、休日出勤や残業をこなし、家に帰れば家事を行う。このような過重な労働を長期間続けると、循環器系の疾病や心の病に陥るリスクが高くなる傾向があるのです。
上手に両立する人は、周囲に力強い助けがあったり、心と体の健康度がとても高い人だと思われます。共稼ぎ夫婦の多いアメリカなどでは、ベビーシッターなどを取り入れて両立しています。その習慣が少ない日本では、頼りになる両親などの協力がないとハードルが高いと考えられます。核家族化している現状から、無理をして働いている女性が多いのかもしれません。
負担が積み重なる前に、家族でよく話し合い無理のない働き方を検討しましょう。
ハートクリニック院長 浅井逸郎
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