こころの健康アラカルト

体の病気をしてから過度に落ち込んだりしていませんか

家族など病気を患ってからどこか元気がなかったり、落ち込んでいるように見えたりして、心配になることはありませんか。
病気自体がうっとうしく感じられストレスを抱えてしまう人も多いようですが、病気のため自分には将来がないと決めつけてしまったり、手術が成功しても落ち込んでいたりする場合は心の病気が関連していることがあります。
身体的病気がきっかけで、うつ病を発症するケースは少なくないといいます。気分の落ち込みや、体の病状とは関係のないだるさ、頭痛、息切れ、めまいなどの症状が見られる場合も注意が必要になります。また、心筋梗塞や高血圧、がん、狭心症などでもうつ病の診断基準を満たす症状が現れるケースも多くみられます。
心の病気が合併している場合、心と体の両面からのケアが必要になります。まだ心の病気に対する偏見も多く本人から受診することが少ないので、家族が主治医と相談するのも一つの方法でしょう。
放置したままでいると体の病気が悪化するきっかけになることがあるので、心配な方は家族の方だけでも専門科に相談してはいかがでしょう。

ハートクリニック院長 浅井逸郎